遺品整理をする際に、故人がどこに何を保管していたかを全て知っているという人は少ないと思います。
「遺産分割協議前の遺品整理の注意点」で遺言書が保管されいる可能性がある場所をご説明しましたように、重要書類や現金、貴金属なども知らないところに保管されている可能性があります。
金庫のように明らかに現金が保管されていると分かる場所もありますが、意外な場所に保管されている場合もありますので注意が必要です。
どのような場所を注意して確認すればよいのかをみてみましょう。
自室(書斎など故人が使われていた部屋)
自室は、どこになにがあるかを自分で把握しているので、意外なところに重要書類や現金、貴金属などを保管されているケースがあります。
以下に、調べると良いと思われる場所をいくつかご紹介します。
- 本棚の中や背後
- 本の間
- 机の引き出しの裏
- 机の引き出しの中にある小箱の中
- 家具の裏側や隙間
- 床板の下
- 絵画や壁掛けの裏
- 金庫
これは少し珍しいケースですが、「隠しコンパートメント」といって、物や文書などを隠すために特別に設計された隠れた収納スペースがあります。
例えば、盗難防止として、家具などの一部に外から分からないように物を保管するスペースがつくられているようなケースです。
本物に見える偽の日用品(偽の飲料缶、本など)の中に貴重品を隠せるような物も市販されています。
ちょっと気になる箇所があれば、丁寧に確認されるのが良いと思います。
キッチン・リビング・寝室
キッチン、リビング、寝室にも重要書類や現金、貴金属などを保管されているケースがあります。
- 食器棚の引き出し
- 古い食器や鍋の中
- 電化製品の中や裏側(冷蔵庫の裏、テレビの裏など)
- 花瓶の中や下
- ソファのクッションの内側
- マットレスの下
私物の中
部屋の中ではなく、故人が所有されていた物の中に保管されているケースもあります。
- 服のポケット
- 古いバッグ
- 写真アルバムの間
- 靴の中
- 靴箱
家の外(ガレージ、物置、庭など)
家の中以外にも重要書類や現金、貴金属を保管されているケースもあります。
- 工具箱の中
- 収納ボックスの中
- 倉庫の中にある古い物の中
- 車のトランク
- 植木鉢の下
- 庭の装飾品の中
その他の場所
家の中以外にも以下のような場所は確認されるのが良いと思います。
- 銀行のセーフティデボックス(貸金庫)
- パソコンのデータやUSBなどのストレージ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した場所はほんの一例ですので、これ以外にもさまざまな場所に保管されている可能性があります。
故人がどのような場所を安全だと感じたか、どのような隠し場所を好んだかなど、個人の習慣や好みを考慮することで見つけやすくなることもあります。
見落とした財産がある場合、遺産分割協議などにも影響が出る事もありますので、できるだけ丁寧に確認されることをおすすめします。
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