太陽光発電の草刈り｜雑草対策の重要性と効果的な方法

太陽光発電所の敷地では、春から夏にかけて雑草が勢いよく生長し、草刈り（除草）は欠かせないメンテナンス作業です。

雑草を放置するとソーラーパネルに影を落として発電量が低下し、設備の故障リスクや火災など思わぬトラブルにつながります。

実際、以下の写真のように雑草がパネルを覆うまで伸びてしまうケースもあり、対応の遅れは大きな損失につながりかねません。

本記事では、なぜ太陽光発電設備に草刈りが必要なのか、その理由と効果的な雑草対策の方法を専門家の視点でやさしく解説します。

発電事業者として安定した発電と安全を確保するために、どのような除草方法があり、それぞれどんなメリット・デメリットや費用があるのかを見ていきましょう。

太陽光発電所での草刈りが必要な理由

太陽光発電設備において、雑草対策を怠ることは様々な悪影響を招きます。

主なリスクは次のとおりです。

【リスク１】発電量の低下

雑草が伸びてパネルに日陰を作ると、発電量が大幅に低下します。

ソーラーパネルは一部に影がかかるだけでも、セルの直列接続の関係で全体の出力が大きく低下する特性があります。

実験では、パネルの一部（おおよそ2割程度）の影であっても、その影が複数のパネルや回路にまたがった場合に、発電量が3〜5割低下したケースが報告されています。

年間ベースでは、雑草の繁茂が原因で発電量が10〜30％低下したとする報告もあります。

30％低下というのは、雑草管理がほとんど行われていないような極端なケースと考えられますが、いずれにしても発電ロスがそのまま売電収入の減少につながる点には注意が必要です。

【リスク２】機器の故障・損傷

雑草による影が長期間続くと、パネルの一部が異常加熱するホットスポット現象が発生し、パネルが故障する恐れがあります。

このような雑草由来のホットスポットなど、外的要因によるパネル損傷は、メーカー保証の免責事項に該当し、対象外とされることも少なくありません。

その場合、修理や交換の費用は事業者の自己負担となる可能性があります。

また、ツタ植物などが架台や配線に絡みついたり、雑草がパワーコンディショナ内部に侵入したりすると、機器のショートや冷却ファンの停止を招いて故障の原因となります。

実際に伸びた雑草が機器内部に入り込んでショートし、火災につながった事例も報告されています。

さらに、草刈りをしないまま放置すると、雑草に隠れた小動物が配線をかじって断線させたり、鳥の糞による汚れで出力低下を起こすリスクも高まります。

【リスク３】作業時の事故リスク

雑草が生い茂った状態で草刈り作業を行うと、飛び石によるパネル破損や刈払機で配線を誤切断するリスクがあります。

これは雑草を放置した後始末として起こりうるトラブルです。

加えて、雑草が密集していると足元が見えにくくなり、作業者が転倒したり機械の刃で怪我をする危険も増します。

定期的に草刈りをして雑草を低く抑えておけば、こうしたメンテナンス時の事故リスクも軽減できます。

【リスク４】景観悪化と近隣への影響

雑草だらけの太陽光発電所は見た目にも荒れた印象を与え、景観の悪化による近隣住民からの苦情につながることがあります。

特に住宅地に近い低圧案件では「草ぼうぼうの施設」は地域の迷惑となりかねません。

また、敷地内の雑草が繁茂して種子が飛散すると、周囲の農地や道路沿いにまで雑草被害を及ぼす恐れもあります。

雑草に隠れて野ネズミやヘビが繁殖すると、近隣の農作物を荒らしたり害虫発生の原因となる場合も報告されています。

地域社会との共生の観点からも、発電所の雑草管理は重要です。

【リスク５】法令上の義務と認定取消リスク

2017年施行の改正再生可能エネルギー特措法（いわゆる改正FIT法）では、固定価格買取制度（FIT）の認定を受けた太陽光発電設備について、「事業計画策定ガイドライン（太陽光発電）」に基づき保守点検および維持管理を実施することが事業者の義務として明確化されました。

同ガイドラインの「運用・管理／周辺環境への配慮」では、「雑草の繁茂等による周辺環境への影響がないよう管理するよう努めること」と明記されており、草が生い茂った状態は保守管理が不十分と判断される可能性があります。

また、経済産業省・資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー事業の不適切案件に関する情報提供フォーム」には、柵塀の未設置や標識の欠如と並び、「維持管理がずさん」といった適正な事業実施に関する通報が最も多く寄せられていると報告されています。

行政からの指導や改善命令に従わない状態が続いた場合には、最悪の場合、FIT認定の取り消しや買取停止が行われ、売電ができなくなるリスクもあります。

つまり、雑草対策の怠慢は事業継続にも関わる重大な問題なのです。

以上のように、雑草を放置することは発電ロスや機器トラブルだけでなく、経済的損失、社会的信用の低下、安全面のリスクを招きます。

したがって太陽光発電所の運営において雑草対策（草刈り）は欠かせない要素となっています。

草刈りの適切な頻度とタイミング

では、どの程度の頻度で草刈りを行えば良いのでしょうか。

雑草の生育スピードや高さに注目して、適切なタイミングで除草することが重要です。

一般的には、発電設備周辺の雑草が高さ30cm程度になったら除草するのが目安とされています。

30cm以下に雑草の丈を維持すれば、パネルに影がかかって発電量が低下するのを防ぐことができます。

特に春から夏にかけては植物の成長期で、一雨ごとに雑草が伸びるため除草の頻度も増えがちです。

しかし、雑草は刈れば刈るほど繁殖力を増す種類もあるため（切った断面から脇芽が出たり、種子を飛ばすなど）、むやみに高頻度で刈りすぎるのも考えものです。

成長が早い季節でも雑草が30cm以内に収まるよう維持することを心がけ、必要以上に回数を増やさなくても済むよう計画しましょう。

例えば関東以南では初夏（梅雨前後）と盛夏、秋口の年2～4回程度、北海道など寒冷地では生育期が短いため年1～2回で足りる場合もあります。

（※上記の草丈や回数はあくまで一般的な目安です。架台の高さや雑草の種類、土壌条件によって必要な頻度は大きく変わるため、実際には現場の状況を見ながら調整してください。）

重要なのは、雑草が種をつけて飛散・繁殖する前に刈り取ることです。

特に背の高い多年草は秋に種子を飛ばすものが多いため、遅くとも夏の終わり頃までに主要な草刈りを済ませておくと翌年の発生を抑えられます。

また、雑草が伸びすぎると茎が太く硬くなり、刈る作業負担が増すだけでなく刈払機の刃を痛める原因にもなります。

早め早めの除草で常に雑草を低い状態に保つことが、結果的にコストと手間の節約につながります。

なお、「年に1回冬だけ草刈りすれば十分では？」と思われるかもしれませんが、それでは生育期の長い期間中ずっと発電ロスが発生してしまいます。

実際、年1回の草刈りしか行っていなかった発電所で年間40万円以上の売電損失が出ていた事例もあり、適切な頻度での草刈りがいかに重要かが分かります。

発電量のロスや機器への負担を最小限にするため、地域の気候や雑草の種類に応じて年複数回の計画的な草刈りを検討しましょう。

主な雑草対策の方法と比較

太陽光発電設備で実施される代表的な雑草対策には、草刈り（機械的除草）、除草剤散布（化学的除草）、防草シート敷設（物理的防除）などがあります。

それぞれ費用や効果、手間に特徴があり、現場の状況によって適した方法は異なります。

場合によっては複数の方法を組み合わせることで、より効率的に雑草を抑制できるでしょう。

ここでは主な対策手段について、その概要・費用・メリット・デメリットを比較表にまとめます。

除草方法	概算コスト	必要な頻度	メリット	デメリット
草刈り（機械的除草）	約50円/㎡（自力なら燃料代程度）※業者依頼の場合1000㎡で1回20～30万円ほど	年2～4回程度	・機械で刈り倒す手法で即効性が高い ・方法がシンプルで比較的低コスト ・小規模なら自分で対応可能	・毎年定期的な作業が必要で手間 ・刈り払い機の扱いに熟練が要る（飛石でパネル破損や配線切断の恐れ） ・刈っても雑草はまた生えてくる
除草剤散布（化学的除草）	約200～300円/㎡（薬剤費用） ※土壌処理剤の場合は予防効果数ヶ月	年1～3回（薬剤の種類・効果期間による）	・広範囲でも人手少なく雑草を枯らせる ・発芽抑制剤を使えば一定期間生えない	・環境への影響に注意（近隣の農地・水源に配慮） ・タイミングを誤ると効果減 ・既に伸びた雑草には土壌処理剤が効かない
防草シート（物理的防除）	約400～2000円/㎡（製品グレードと施工費で変動）	7～15年ごと交換（高耐久品なら20年以上）	・地面を覆って雑草の発生を長期間抑制 ・一度施工すればその後の手間激減 ・長期的には除草コスト削減	・初期費用が高い ・施工に手間と技術が必要（隙間があると生える） ・安価なシートは劣化が早い
砕石敷き （＋防草シート併用）	約1500～6000円/㎡（敷設費込み）	数年ごとに砂利追加（沈下・流出時）	・地面に厚く砂利を敷いて日光を遮り雑草を抑制 ・砂利で防草シートを保護すると耐久性アップ ・雑草対策と敷地の整地効果を両立	・初期費用が高い ・砂利の運搬・敷設が重労働 ・長年で土埃が溜まるとその上に雑草が生えることもある
動物除草（ヒツジ放牧等）	（導入コスト：動物購入/レンタル、柵設置等）	雑草生育期（常時管理）	・ヒツジやヤギに雑草を食べさせ除草 ・人手を大幅に削減でき環境負荷も低い ・急斜面など人が刈りにくい場所でも活用可	・動物の世話や健康管理が必要 ・電気柵など設備投資が必要 ・動物が機器を傷つけないよう監視が必要 ・ノウハウが求められる特殊な方法
被覆植物による抑草	（クラピア等苗代＋植栽工事費用）	植物が地表を覆えば年数回の補植程度	・クラピアなど匍匐性のグランドカバープランツを植えて地面を覆う ・緑の絨毯で雑草に光を当てず発生を抑制 ・景観が良く土壌浸食防止にも寄与	・雑草が完全になくなるわけではない ・植物の育成管理に手間（乾季の水やり等） ・全面に広がるまで時間がかかる ・一般的な方法ではなく試行的段階
コンクリート・アスファルト舗装	約5000～10000円/㎡	基本的になし（半永久的）	・地面を完全に舗装してしまうため雑草が生えない ・雑草対策としては最も確実	・極めて高コスト ・水はけが悪くなる、施工が大掛かり ・環境負荷（製造時CO2排出や生態系への影響） ・割れ目から雑草が出る場合もある

表：主な雑草対策方法の特徴比較（※費用は目安。発電所の規模・条件やサービス内容で変動します）

ご覧のとおり、それぞれの方法に一長一短があります。

例えば「草刈り」は即効性があり導入コストも低いですが、毎年繰り返し作業が必要です。

一方、「防草シート」は初期費用こそ高いものの、一度敷けば長期間にわたり雑草処理の手間を大幅に減らせます。

除草剤は比較的安価で広範囲をカバーできますが、薬剤の効果期間が切れれば新たな雑草が生えてくるため定期的な散布が必要ですし、環境への配慮も不可欠です。

また、ヒツジなど動物を使った方法やグランドカバープランツの利用はユニークですが、管理に専門知識が要るため一般的ではありません。

現場の条件に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。

例えば、敷地が広大で人手が足りない場合はシート＋砂利敷きで雑草発生自体を抑える、コストを抑えたいなら草刈りと除草剤を組み合わせる、景観重視なら低木の植栽を併用するといった具合に、複数の対策を組み合わせることも検討しましょう。

実際に、草刈りだけでは追いつかなくなり防草シートに切り替えて年間数十万円規模の売電収入向上につながった例もあります。

初期段階で十分な雑草対策を講じていなかった発電所でも、後から適切な方法に見直すことでトラブルを防ぎ、長期的な収益改善が可能です。

安全に草刈り・除草作業を行うポイント

除草作業を自分で行う際には、事故やトラブルを防ぐため安全面での配慮が欠かせません。

以下に、草刈り機・除草剤・防草シートそれぞれの作業時に注意すべきポイントをまとめます。

草刈り機の安全対策

刈払い機（草刈り機）の操作に不慣れな場合、思わぬ事故につながることがあります。

金属製の回転刃は石を跳ね飛ばしてパネルを破損しやすいため、初心者にはナイロンコード式の刈刃がおすすめです。

作業前には機械の点検を行い、刃の取り付け状態や燃料漏れがないか確認しましょう。

また、防護メガネ・マスク・手袋・長袖長ズボンなど適切な保護具を着用して作業してください。

飛び石や刈り屑から身体を守り、万一接触しても大怪我を防ぐことができます。

足元が不安定な斜面では無理をせず、状況によっては業者に依頼する判断も必要です。

除草剤使用時の注意

薬剤を選ぶ際は、太陽光パネルや架台を傷めない成分のものを使いましょう。

例えば漂白成分を含むような薬剤はパネル表面に付着すると発電効率に影響する可能性があります。

加えて、近隣に農地や井戸などがある場合は周囲の環境に影響を与えにくい除草剤を選択することが大切です。

散布は風の弱い日を選び、液体剤であれば晴天の日に行うのが基本です（雨で流されると効果が落ちるため）。

なお、除草剤を使用する場合は、農薬取締法に基づき登録された製品を選び、ラベルに記載された濃度・散布量・散布禁止区域などの使用条件を必ず守る必要があります。

特に近隣に農地や用水路、井戸がある場合は、飛散や流入を防ぐため、専門業者やメーカーの指示に従って慎重に扱ってください。

作業時はマスク・ゴーグル・手袋を着用し、散布後しばらくは薬剤を撒いた区画に立ち入らないよう注意します。

万一薬剤が肌に付着したらすぐ水洗いする、気分が悪くなったらすぐ休むなど安全第一で臨みましょう。

防草シート施工のコツ

防草シートは敷き方によって効果が大きく左右されます。

施工前に既存の雑草をきれいに除去し、地面の凹凸をならして平坦に整地することが出発点です。

シートは重ね代を十分にとって隙間なく敷き詰め、端はしっかり固定します。

固定には専用のU字ピンや杭を用い、シートの継ぎ目や端部から風でめくれないよう押さえましょう。

特に端は土を被せたり、砂利や石で覆うなどして隙間から雑草が生えない工夫が必要です。

シート選びも重要で、耐用年数に影響します。

厚手で耐紫外線コーティングされた高品質シートは10年以上もちますが、安価な薄手のものは数年で劣化し穴が開いてしまいます。

多少値段が張っても信頼できる製品を選ぶことをお勧めします。

炎天下の作業と熱中症対策

雑草の繁茂する時期の草刈り作業は夏場の炎天下に及ぶことが多く、熱中症への対策も忘れてはいけません。

真夏日は無理をせず、早朝や夕方の涼しい時間帯に作業するようにしましょう。

作業中はこまめに水分・塩分補給を行い、少しでも体調に異変を感じたら速やかに中断して休憩を取ります。

服装は直射日光や紫外線から肌を守るため通気性の良い長袖・長ズボンが基本です。

帽子や日よけタオルを活用し、日焼け止めクリームも併用すると良いでしょう。

炎天下での無理は禁物で、安全第一で作業してください。

以上のポイントを踏まえ、安全かつ効果的に雑草対策を行いましょう。

少しでも不安な点があれば、専門知識を持つプロに相談・依頼することも検討すべきです。

自分で行うか業者に依頼するか？

雑草対策は自分で対応することも可能ですが、発電所の規模や状況次第では専門業者に委託する方が安心・確実な場合もあります。

ここでは、自力施工と業者依頼それぞれのメリット・デメリットを整理してみます。

自分で草刈り・除草を行う場合

小規模な発電所であれば、定期的な草刈りや除草剤散布を自分で行うことで費用を大幅に抑えられるのが利点です。

年に数回程度の作業時間を確保でき、安全対策を守って丁寧に作業できるのであれば、自力施工は有力な選択肢でしょう。

ただし、その場合でも前述の安全ポイントに十分留意し、機器や配線を傷つけない方法・道具（ナイロン刃の使用、配線の位置確認など）を徹底する必要があります。

また、井戸や農地が近い立地では除草剤の選択にも細心の注意が必要です。

手間や時間がかかる点はデメリットですが、その分設備や雑草の状態を自分の目で常に把握できるというメリットもあります。

専門業者に依頼する場合

発電所の敷地が広大だったり、自宅から遠隔地にあって自分で頻繁に通えない場合、プロの業者に任せる方が現実的です。

専門業者であれば太陽光発電設備の特性を理解した上で安全かつ効率的に除草作業をしてくれるため、配線損傷や薬剤の影響といったリスクも抑えられます。

その代わり費用はかかりますが、例えば草刈りを業者に頼んだ場合の費用は1000㎡につき1回あたり20～30万円程度が目安です。

年に3～4回依頼すると合計80～120万円ほどとなり、自力に比べれば高額ですが、その分ご自身の労力や時間を節約できます。

特に遠方の発電所や、仕事が忙しくて管理に手が回らない場合は、定期メンテナンス契約も検討するとよいでしょう。

業者に依頼する際は、太陽光発電所の除草実績が豊富な専門会社を選び、作業内容や頻度を事前に明確に取り決めておくことが大切です。

複数社から見積もりを取り、価格だけでなくサービス内容やアフターケアも比較検討して信頼できる業者を選びましょう。

最近では全国対応で草刈り・防草シート施工まで一括して請け負うメンテナンスサービスも登場しており、ニーズに合わせて柔軟に利用できます。

このように、「費用を抑える代わりに自分の手間をかける」か「費用を払ってプロに任せる」かのトレードオフになります。

発電所の規模、オーナー様のご事情（近隣か遠隔か、時間の余裕など）に応じて最適な方法を選びましょう。

いずれにせよ、雑草対策を怠らず継続することが肝心です。

まとめ

太陽光発電設備の草刈り（雑草対策）は、安定運用と安全確保の要です。

雑草は放置すれば発電ロスや機器故障、近隣トラブルの原因となります。

定期的な草刈りや適切な雑草対策を行い、発電効率の低下や設備不具合を未然に防ぎましょう。

雑草対策の方法は様々ですが、重要なのは自分の発電所に合った手法を選び、計画的に実施することです。

草刈り・除草剤・防草シートなどそれぞれのメリットデメリットを踏まえ、必要に応じて組み合わせて活用してください。

例えば、防草シート＋砂利で長期的なメンテナンス負担を減らしつつ、年に一度は周囲の草刈りをする、といった具合に状況に応じた対策が有効です。

また、本記事で述べた安全対策にも留意し、無理のない範囲で確実に除草作業を継続することが肝心です。

自身で対応が難しい場合は、遠慮なく専門業者の力を借りましょう。

情報提供が目的の中立的な立場から申し上げても、結果的に発電量を維持し収益を守るには、雑草対策に投じたコストや手間は決して無駄にはなりません。

最後に、太陽光発電所は設置して終わりではなく、適切な維持管理をしてこそ初めて計画通りの発電量と収益を生み出すものです。

雑草という一見地味な問題ですが、その対策が太陽光発電事業の成否を左右すると言っても過言ではありません。

ぜひ本記事の内容を参考に、ご自身の設備に合った草刈り・雑草対策を実践してみてください。