横関雅彦

株式会社サンクルのホームページへお越し頂きありがとうございます。

株式会社サンクルの非常勤役員で行政書士の横関と申します。

片付けや不用品の買取の依頼をご検討される場合、「家に来る業者はどんな会社なのか」ということは、すごく気になると思います。

私は2009年に全く未経験で旅行会社を設立してから、中国との輸出業を始めたり、その後行政書士の資格を取り行政書士事務所を開業したりと、フラフラとしながらいろいろな経験を積んできました。

どんな経緯でどんなことをしていたのかを知って頂くことで私がどんな人間なのかを少しでもご理解いただけるのではないかと思いました。

そこで私が2009年に起業してから今に至るまでの失敗と、失敗によって感じたことなどを紹介することで、私の自己紹介とさせて頂ければと思います。

旅行会社の立上げ

旅行業の立ち上げ

私は、サラリーマン時代は大手電機メーカーで海外営業と貿易の仕事を担当していました。

2009年に独立することを決め、それまでのメーカーでの仕事とは全く関係の無い「株式会社旅晴好(ろはす)」という旅行会社を設立しました。

旅行業の経験が全く無いのに、何故旅行業を始めたかというと、実は深い理由はないんです。

楽しそうだったので(笑)

旅行業を始めるのに、旅行業務取扱管理者という資格が必要ということも知らず、慌てて勉強して、運よくその年に合格しました。

旅行業界で働いている方から見たら信じられない行動だったと思います。

根拠の無い自信にあふれた日々

根拠の無い自信にあふれた日々

旅行業の経験が全くない素人でありながら、何故かうまくいくという根拠の無い自信にあふれていました。

「どんなお客さんが来るかな」とか毎日ワクワクしながら会社設立の準備をしていたのを覚えています。

で、始めてみると、当たり前の話しなのですが、全くお客さんが来ない毎日でした。

冷静に考えると、全く実績もなく、誰にも知られずに兵庫県で一人でやっている会社にツアーの申し込みをする人なんている訳がないですよね(笑)

何故かそんなことにも気がつかずに旅行業を始めてワクワクしていました。

しかし現実は、全くお客さんが来る気配がなく、何もすることがない毎日でした。

ぼーっとしていても仕方が無いので、集客のためにホームページを作ろうと思ったのですが、当時のホームページは非常に高くて、全くお金が無い私の会社では作ることが出来ませんでした。

お金はありませんでしたが、時間はいくらでもありました。

そこで、自分でホームページを作るためにプログラムの勉強を始めることにしました。

(それが将来自分のビジネスの柱になるとは、当時は夢にも思っていませんでしたが・・・。)

和菓子ツアーの立ち上げ

私のように知識も経験もない旅行会社は「何かに特化」しなければ集客はできないと思い、「自分の好きな和菓子に特化したツアーはどうだろう」と考えてホームページを作りました。

それがこの『和菓子で楽しむ京都』のサイトです。

和菓子で楽しむ京都

当時たまたまホームページを見た新聞社の方から取材を申し込まれたり、その後もラジオへ出演オファーなどもあり、少しづつお客さんも増えてきました。

お客さんが増えてきたのは良かったのですが、ここで「致命的な発見」をしたのです。

私の企画したツアーは和菓子好きの相当マニアックなお客さんしか参加されません。

「今年は不作で丹波大納言の粒が小さい」とか「○○のお店は洛中洛外図屏風の右端に書かれているくらい古いお店ですよね」とか、質問や会話も超マニアックなものでした。

ですから、相当和菓子に精通していないとアテンドが出来ない。

ということは私一人しか対応できない!

「アルバイトを雇えないので1日1組しか受けられない!」

「ほとんどが土日の申し込みなので、平日は収入がない!」

「土日はたくさん申し込みがあっても1組以外は断らなければならない!」

収益の出る仕組みの重要性

笑い話のような話しですが、実際に集客が出来るようになって、初めてこの事実に気がつきました(笑)

「ニッチな市場を狙う」というのは小規模の会社にとって非常に重要なことですが、「ニッチな市場を狙うだけではいけない」ということを痛感しました。

この経験から、新しい事業をおこなう際に「自分の強みを活かしたニッチな市場で、かつ収益を作れる仕組が確立できるか」を判断することの重要性に気がつきました。

中国からの輸入販売

中国からの輸入販売

これでは家族は養っていけないということで、今度はサラリーマン時代に中国で仕事をしていた経験を活かして、企業向けの視察ツアーを始めました。

これは順調に伸びていき、視察ツアーに参加してもらうために、中国から輸入できる面白そうなものをいろいろ提案していました。

ある商品をお客様に提案した時に、こんなことを言われました。

「そんなに良い商品だったら、なんで自分で貿易が出来る横関さん自身が輸入して売らないの?本当は儲からないって思ってるんじゃないの?」

このお客様に言われた一言が、私の大きな転機となりました。

「そうか!なんでこんな良い商品を人に勧めてるんだ!気が付かなかった!俺が自分でやろう!」と。

早速自分でネットショップを作って、中国からの輸入品の販売を始めました。

「灯台もと暗し」と言いますが、「お客さんによい案件を提案することが仕事」と思いこんでいると、自分自身でその仕事をしようなんて考えつかないものなんですね。

目から鱗が落ちた気分でした。

1年後にその商品が年間で数千万円の売り上げとなり、やっと株式会社旅晴好(ろはす)も安定してきたのです。

「生殺与奪の権利」を他人に握られないようにする

「生殺与奪の権利」を他人に握られないようにする

私が販売していた輸入品は特殊な商品でしたので、「契約している工場以外からは仕入が出来ない商品」でした。

2013年からの急激な円安と中国の人件費アップで、工場から少しづつ値上げの要請があり、商品の値上げをせざるを得なくなりました。

売上も利益も最盛期からくらべるとかなり減ることとなりました。

そんなある日突然、製造元から「この価格でなければ輸出はしない」と一方的な大幅な値上げの通達がありました。

値上げを断れば、私の商売は終わってしまいます。

仕方なく値上げを承諾して輸入を続けました。

この時「私のビジネスを生かすも殺すも、生殺与奪の権利は他人に握られている」と感じました。

つまり「もう、あなたには売りません」と言われてしまえば、その瞬間から私のビジネスはストップしてしまうという事実をはっきり認識したのです。

この時に「今後は自分の『生殺与奪の権利』を他人に握られないビジネスをしなければいけない」と考えるようになりました。

為替も人件費も仕入価格も私自身ではどうすることも出来ません。

そこで、「出来る限り自分で売上や利益を管理出来るビジネス」を育てなければと思い、いろいろトライを始めました。

さらなる失敗の連続

さらなる失敗の連続

次のビジネスを探さなければいけないという焦りから、失敗が続きました。

当時、スマートフォンの急激な普及にともなって話題になっていたスマホカバーや中国人向けの中古ブランド品販売などにも手を出して大火傷してしまいました。

輸入販売で出た利益を新しいビジネスでガンガン消費して疲弊するような時期が続きました。

何の方向性も持たず、自分の強みも活かさず、ただ「儲かる」という情報だけに踊らされてしまうと、どんな結果になるのかを身にしみて経験しました。

そこで、「自分の強みを活かすビジネス」という視点に立ちかえって、自分の知識・経験・人脈を一から整理して、自分の強みは何かを考えることにしました。

行政書士事務所の立上げ

その頃、仕事の関係で、偶然「行政書士」という仕事を知ることになりました。

私はこれまで、お金がなかったということもあり、会社設立登記、旅行業登録、古物商許可申請など、全て自分自身でやってきました。

契約書も専門書を何冊も読んで自分で許認可の申請書を作っていました。

こういった作業経験や、起業仲間がたくさんいることもあり、「行政書士」という職業は自分の強みを活かせるのではないかとと思うようになりました。

行政書士であれば、仕入もありませんし、為替も関係ありません。

自分が得意な許可申請の分野で集客さえできれば事業として成り立ちます。

そこから株式会社旅晴好(ろはす)の経営と並行して、行政書士の資格を取得し、よこぜき行政書士事務所を開設することにしました。

「自分の強み」を活かして活動開始

ホームページでの集客

行政書士試験に受かって開業したからと言って、すぐに仕事が入るわけではありません。

既に知識も経験も豊富な沢山の行政書士の先生が営業しています。

私のような超後発の行政書士が仕事を取るには「自分の強み」が必須になります。

今まで中国での仕事をしていたお陰で外国人とのやりとりは慣れています。

そこで入国管理局へ申請する在留資格のサポートをすることにしました。

初めての仕事は知り合いの中国人からの依頼で、その後もその方からの紹介などで順調に仕事が増えていきました。

不動産免許の取得

外国人の方が日本に住み始める時に最初の問題が住まいでした。

当時はまだ日本に住んでいない外国人の保証人になる会社が少なく、在留資格を取った後に住む場所を探すのが大変でした。

そこで私の会社で宅建免許を取得して不動産業も始めることにしました。

不動産業界で働いた経験は全くないので、不動産業をしている知り合いからいろいろ教えて頂きながら、なんとか仲介業務を始めていきました。

私の場合、旅行業にしても、行政書士にしても、不動産業にしても、全くの素人でしたが、まわりのみなさんのお蔭でなんとか運営する出来るようになり本当に感謝しています。

遺品整理業・不用品買取業のスタート

私は行政書士の仕事と並行してWEBマーケティングのコンサルティングもしています。

2020年頃、着物や靴などを買い取るという名目で自宅に来て、家主さんが売るつもりのない貴金属を無理やり安く買う「押し買い」が社会問題になっているというニュースを見たりして、買取業になんとなく興味を持っていました。

私は相続税専門の税理士さんや相続物件の登記をされる司法書士さんの知り合いも多いので、相続に関してのご相談者様と接する機会は多くありますが、行政手続き中心の仕事のため、遺品の整理のような作業に関しては全く知りませんでした。

「相続で出た遺品整理をするにしても、こんな業者が来たら怖いだろうなあ」と思っていました。

そんな時に偶然、仕事で埼玉県で買取業をされている遠藤さんと知り合いました。

遠藤さんは「買取を依頼される方」「買取業者」「買取品を購入される方」の3者に利益が残るような商売を目指されています。

この考えに感銘して、「これは是非一緒に相続の遺品整理や空き家整理に関する事業をしたい!」と思い、ご相談したところ、「一緒にやりましょう!」ということになり、2022年4月に株式会社サンクルを設立しました。

まとめ

横関雅彦

長いプロフィールをお読み頂きありがとうございました。

私の場合、起業をしてから何度も失敗して、いろいろな分野に挑戦してきたのですが、そのお陰でいつのまにか幅広い分野での知り合いが増えていることに気が付きました。

特に「遺品整理」や「片付け」は、普段あまり付き合いのない業者に依頼するために、不安に思われる方もいらっしゃると思います。

「ここに片付けを相談すれば全部安心!」と思っていただけるようなチームで対応していきたいと思います。

よろしくお願い致します。

行政書士
横関雅彦