「本の断捨離」のコツを分かりやすくご説明します

「気が付いたら置き場がなくなるほど本が溜まってしまった…」という方もいらっしゃると思います。

本は知識や感動を与えてくれる素晴らしいものですが、増えすぎると収納スペースを圧迫してしまうこともあります。

不要になった本を処分してスペースを作ることで、新たな本を迎えることもできます。

だからと言って、すべての本を捨てる必要はありません。

思い出の詰まった本やいつか必ず読み返したい本などの「残す本」とこれから先は読まないだろうというような「不要な本」を仕分けして、本の断捨離をするのも良いと思います。

本記事では、本の断捨離の手順や注意点などを分かりやすくご説明したいと思います。

断捨離とは

断捨離とは、不要な物を減らし、身の回りを整理することで、より快適で豊かな生活を目指す考え方です。

断捨離は以下の3つのステップで進めていきます。

  • 断: 新しい物をむやみに手に入れることを断つ
  • 捨: 不要な物を捨てる
  • 離: 物への執着から離れる

「本の断捨離」をするための4つのステップ

それでは、ここから本の断捨離を進める4つのステップをご紹介したいと思います。

「全部捨てる!」など、極端な目標は挫折しやすいため、無理をしないように進めていきましょう。

【ステップ1】目標設定

本の断捨離では「目標設定」が大切です。

目標を明確にすることで、迷いが減って断捨離がはかどります。

以下にどのように目標設定をするのかをご説明します。

もしどうしても目標が定まらない場合は、「なぜ本の断捨離をしたいのか?」「断捨離後、どんな暮らしをしたいのか?」を考えてみると、ヒントが見つかるかもしれません。

【目標1】量を減らす

本の量を減らすことで、本の管理が楽になり、部屋がスッキリします。

具体的な数字で目標設定をして本の量を減らしていきましょう。

  • 「本を〇冊まで減らす」
  • 「本棚の〇割を空にする」

【目標2】ジャンルを絞る

「残したいジャンル」「手放すジャンル」「保留するジャンル」を決めることで、自分の興味が明確になり、より深く読書を楽しめます。

また、本棚に統一感が生まれます。

  • 「小説は残すけど、専門書は手放す」
  • 「好きな作家の本だけ残す」
  • 「歴史小説専門の書斎を作る」
  • 「昔の旅行関連の本は保留する」

【目標3】電子書籍に移行する

紙媒体の本を減らして、電子書籍リーダーを活用することで場所を取らずにすみます。

多くの本を持ち運べ、暗い場所でも読めるというメリットもあります。

  • 「収納スペースを節約する」
  • 「場所を選ばずに読書を楽しむ」

【ステップ2】全体の把握

全体の把握

本の断捨離をするには、まず自分がどれだけの本を持っているのかを把握することが重要です。

全体量を把握することで、断捨離の目標設定がしやすくなり、モチベーションも維持しやすくなります。

以下に、本の全体量を把握するための方法をいくつかご紹介します。

これらの方法を組み合わせて、自分に合った方法で本の全体量を把握しましょう。

【方法1】すべての本棚から出す

まずは、本棚からすべての本を取り出し、床やテーブルに並べてみましょう。

本棚から全てのほ本を出すことで、自分が持っている本の量や本の状態を視覚的に把握できます。

また、隠れていた本を発見できる可能性があります。

【方法2】目視で数える

本棚の本を出すスペースがない場合は、本棚に並んだ本を目で見て数えていきましょう。

正確に数えるのは難しい場合がありますが、特別な準備が必要なく、短時間で終わるというメリットがあります。

本棚の奥の方にある本は見落としがちですので、その点は注意しましょう。

【方法3】写真を撮る

本棚全体を写真に撮って本を数える方法もあります。

写真を後から見返すことができ、客観的に量を把握することができます。

写真に写っていない本がある可能性がありますので、その点は注意しましょう。

【方法4】アプリを使う

本の管理アプリを利用する方法もあります。

バーコード読み取りで本を記録でき、タイトル・著者名で検索することも可能です。

読書後に本の評価をつけたり、自分だけの読書記録を作成できるものもあります。

アプリの操作に慣れる必要があることと、すべての書籍に対応しているとは限らないという点には注意が必要です。

【ステップ3】「残す本」と「処分する本」の仕分け

「残す本」と「処分する本」の仕分け

いよいよ「残す本」と「処分する本」の仕分けです。

様々な基準がありますが、ご自身に合った方法で判断することが大切です。

いくつか具体的な基準と合わせて、それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。

これらの基準のメリットとデメリットを参考に、あるいは組み合わせながら、ご自身の状況や価値観に合った基準で判断しましょう。

迷う本は、一旦別の場所に保管しておき、一定期間後に改めて判断するようにしましょう。

直感で判断

本を手に取って「ときめく」「ワクワクする」「好き」と感じたら残す。

  • メリット: 直感的で分かりやすい。本当に好きな本だけが残るので、満足度が高い。
  • デメリット: 客観的な判断が難しい。感情に左右されやすい。

将来性で判断

今後読み返す可能性がある、仕事や勉強で必要になる、資料として役立つと感じたら残す。

  • メリット: 実用的な視点で判断できる。必要な本を確実に残せる。
  • デメリット: 「いつか使うかも」という曖昧な基準で判断すると、結局使わない本が残ってしまう。

過去の利用状況で判断

最近1年以内に読んだ本は残す。

それ以外は処分する。

  • メリット: 客観的な基準で判断できる。使っていない本を効率的に処分できる。
  • デメリット: 名著や思い出の本でも、最近読んでいなければ処分対象になってしまう。

本の状態で判断

破れや汚れがひどい、ページが欠けている、水濡れしているなど、状態が悪い本は処分する。

  • メリット: 本棚を綺麗な状態に保てる。
  • デメリット: 状態が悪くても、内容が貴重な本は処分しづらい。

本の内容で判断

内容が古くなっている、自分に合わなくなった、価値観が変わって共感できないと感じたら処分する。

  • メリット: 本当に必要な情報だけを残せる。
  • デメリット: 判断に時間がかかる。

その他

  • 著者基準: 特定の著者の本だけを残す。
  • 版型基準: 文庫本だけを残す、大型本は処分するなど。
  • 希少性基準: 絶版になっている、入手困難な本は残す。

【ステップ4】本の処分方法

本の処分方法

本の断捨離で出た不要な本、せっかくなら有効活用したいですよね。

処分方法には、大きく分けて以下の5つがあります。

処分方法によっては、個人情報が含まれる本は注意が必要です。

【処分方法1】売却

古書店に持ち込む

査定額に納得できれば、その場で現金化できます。

事前に買取価格の相場を調べておきましょう。

  • メリット: 手間が少ない、すぐに現金化できる。
  • デメリット: 買取価格は低い場合がある、持ち運びが大変。
宅配買取を利用する

ダンボールに詰めて送るだけで査定してもらえます。

複数の業者を比較して、買取価格やサービス内容を確認しましょう。

  • メリット: 大量の本でも簡単に売却できる、重い本を持ち運ぶ必要がない。
  • デメリット: 査定額に納得できない場合、返送料がかかる場合がある。
フリマアプリで販売する

自分で価格を設定して販売できます。

商品の状態を詳しく説明し、魅力的な写真で掲載しましょう。

  • メリット: 高値で売れる可能性がある。
  • デメリット: 出品や発送の手間がかかる、売れるまでに時間がかかる場合がある。
ネットオークションに出品する

オークション形式で販売できます。

オークションの終了日時を設定する必要があります。

  • メリット: 高値で売れる可能性がある。
  • デメリット: 出品や発送の手間がかかる、落札されない場合もある。

【処分方法2】寄付

図書館や学校に寄贈する

地域の図書館や学校に寄贈する方法です。

事前に受け入れ可能かどうか問い合わせましょう。

  • メリット: 社会貢献になる。
  • デメリット: 受け入れ基準がある場合がある。
慈善団体に寄付する

発展途上国に本を送るなど、慈善活動に役立てることができます。

寄付を受け付けている団体を調べて、送付方法を確認しましょう。

  • メリット: 国際貢献になる。
  • デメリット: 送料がかかる場合がある。

【処分方法3】譲渡

友人や知人に譲る

読書好きな友人や知人に譲るのも良いでしょう。

本当に欲しいと思っている人に譲りましょう。

  • メリット: 喜んでもらえる可能性がある。
  • デメリット: 相手に気を遣わせてしまう場合がある。
ブックシェアリングを利用する

本を共有するサービスやコミュニティを利用する。

  • メリット: 多くの人と本を共有できる。
  • デメリット: 返却されないリスクがある。

【処分方法4】廃棄

資源ゴミとして出す

自治体のルールに従って、資源ゴミとして処分します。

自治体のホームページなどで、本の捨て方を事前に確認しましょう。

  • メリット: 無料で処分できる。
  • デメリット: 分別や束ねる作業が必要な場合がある。
古紙回収に出す

地域の古紙回収に出すこともできます。

  • メリット: 資源の有効活用になる。
  • デメリット: 回収場所まで運ぶ必要がある。

【処分方法5】その他

  • 不用品回収業者に依頼する: 費用はかかりますが、大量の本をまとめて処分できます。
  • 遺品整理業者に依頼する: 遺品整理の一環として、本の処分も依頼できます。

本の断捨離で後悔しないための注意点

本の断捨離で後悔しないための注意点

せっかく本の断捨離をするなら、後悔はしたくないですよね。

後悔しないためには、以下の点に注意することが大切です。

【注意点1】勢いで処分しない

「本当に必要か?」「また読み返すか?」と自問自答し、じっくり時間をかけて判断しましょう。

迷う本は、すぐに処分せず、一旦別の場所に置いておきましょう。

数ヶ月後に改めて見直すと、冷静に判断できる場合があります。

【注意点2】思い出の品は慎重に

思い出の詰まった本は、手放す前に写真に撮っておきましょう。

大切な情報は、スキャンしたり写真に撮ったりしてデジタル化しておくのも良いでしょう。(本の内容をデジタル化する場合、著作権法に抵触しないよう注意が必要です。)

どうしても捨てられない場合は、一部のページだけを切り取って保管する方法もあります。

【注意点3】全部を完璧にしようとしない

「すべての本を完璧に整理しなければ」と思うと、なかなか進みません。

まずは、簡単に処分できる本から手放していきましょう。

「8割程度できればOK」という気持ちで取り組むと、気持ちが楽になります。

【注意点4】周囲の意見に惑わされない

「みんなが捨てているから」「もったいないと言われるから」と、周りの意見に流されないようにしましょう。

あくまで、自分にとって必要な本かどうかを基準に判断しましょう。

本の断捨離後に新しい本を買う時の注意点

本の断捨離後に新しい本を買う時の注意点

本の断捨離後、せっかくスッキリした本棚をまたすぐに埋め尽くしてしまってはもったいないですよね。

新しい本を買う時の注意点として、以下のポイントを意識してみましょう。

本当に必要な本か考える

  • 衝動買いを避ける: 「面白そう」「いつか読むかも」という理由だけで安易に買わないようにしましょう。
  • 購入前に熟考する: 本当に必要なのか、じっくり考えてから購入を決めましょう。
  • 図書館を活用する: まずは図書館で借りてみて、気に入ったら購入するのも良いでしょう。

電子書籍も検討する

  • 収納スペースの節約: 電子書籍リーダーを活用すれば、多くの本を場所を取らずに保管できます。
  • 紙媒体と電子書籍を使い分ける: 資料として残したい本は紙媒体、手軽に読みたい本は電子書籍など、使い分けるのも良いでしょう。
  • オーディオブック: 耳で聴く読書を楽しむのも良いでしょう。

本棚の容量を意識する

  • 収納スペースを把握: 本棚に入る分だけと決めて、むやみに増やさないようにしましょう。
  • 定期的な見直し: 新しい本を買ったら、古い本を処分するなど、定期的に本棚を見直しましょう。

本との付き合い方を見直す

  • 所有から利用へ: 本は「所有するもの」から「利用するもの」へと意識を変えてみましょう。
  • 借りる・シェアする: 図書館で借りたり、友人と交換したりするなど、所有以外の方法も検討してみましょう。

まとめ

本の断捨離は、新たなスペースと心の余裕を生み出すチャンスです。

自分に合った方法で、焦らず、じっくりと本と向き合いながら断捨離を進めていきましょう。

断捨離後の開放感と、新しい本との出会いを楽しみながら、豊かな読書体験を積み重ねていってください。

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