引越しの荷物が多すぎてトラックに入らないときの対処法と予防策

当社では単身の方のお引越しを中心に、軽トラックでの引越しをおこなっております。

引越しの準備を万全にしたつもりでも、当日になって「荷物がトラックに入りきらない!」という予想外のトラブルに直面することは珍しくありません。

引越し経験が少ない人にとっては、トラックのサイズや積載量を正しく把握するのが難しい場合もあります。

この記事では、そんな困った状況に陥らないための予防策や、もしもの時の対処法について詳しく解説します。

引越しをスムーズに進めたいすべての方に役立つ実用的な情報をお届けします。

引越しトラックに入りきらない原因とは?

引越しトラックに入りきらない原因とは?

引越し当日になって「トラックに荷物が入りきらない!」という事態は避けたいですよね。

まずは、なぜそうしたトラブルが起こるのか原因を見てみましょう。

軽トラックで引っ越しできるサイズと目安を解説

当社では軽トラックで引越しの荷物を運搬していますが、軽トラには載せられる荷物量に限りがあります。

軽トラックの荷台スペースは約1.5畳ほどで、一見小さく感じますが高さがあるため、思っていたよりも積めたと言われることもあります。

例として冷蔵庫(2ドア)・洗濯機・16インチ程度のテレビとテレビ台・掃除機・電子レンジ・扇風機・カラーボックス・段ボール箱約10個といった単身者の基本的な荷物一式が積み込めます。(物によっては積めない場合もあります)

容量にすると幌付きの軽トラックで約5立方メートルになり、2トントラック(約11立方メートル)の半分弱程度の荷物を運べる計算です​。

意外と軽トラはたくさん積めるのですが、最大積載重量は350kgまでなので家具家電が多いと重量オーバーの恐れもあります​。

また容量いっぱいに積むには荷物を高く重ねる必要があり、積み方にも工夫が求められます​。

引っ越しの荷物が多すぎて入らないケースの特徴と失敗例

単身者でも荷物が多すぎると、どんなトラックでも一度では積みきれなくなることがあります。

荷物が多い人の特徴としては、複数の大型家具・家電がある、段ボールが20個以上ある、本や趣味のコレクションが大量にある…などが挙げられます。

たとえば大手引越し会社の単身パック(コンテナ)に収まる荷物量の目安は「ベッド以外の大型家具・家電が1~2個+段ボール10個未満」程度と言われています。

それを超えるようなら「荷物が多い単身引越し」と考えてよく、軽トラや小さなプランでは対応しきれない可能性があります。

見積り時の申告漏れに注意

現地立ち合いをせずに、写真などでお見積りをご依頼頂く場合、お写真に写っていないものがあるなど見積もり時の申告漏れによってトラックに載らなくなるケースもあります。

実際に、事前の荷物写真に洗濯機や掃除機などが漏れていた結果、当日トラックに積み残しが発生してしまったというケースはあります​。

このように荷物申告の誤りや想定外の品物追加があると、予定していたトラックに収まらず追加対応が必要になるケースがあります。​

実際、「安く済ませたい一心で荷物を少なめに申告したら当日積みきれなかった…」ということもあります。

このようなトラブルを防ぐためにも、次章で述べる事前のチェック十分な準備が重要になります。

引越しトラックに荷物が収まらないときの対処法

引越しトラックに荷物が収まらないときの対処法

万が一引越し当日にトラックに荷物が収まらない場合、どのように対処すればいいかをご説明する前に、まずは、そうならないために事前にできる対策をご説明したいと思います。

引越しの荷物量わからないときのチェックポイント

まず、自分の荷物量がどれくらいになるのか把握することが大切です。

チェックポイントをいくつかご紹介します。

持ち物リストを書き出す

大型家具・家電(冷蔵庫・洗濯機・ベッド・机・テレビなど)と段ボール何箱分になりそうかをリストアップしましょう。

一般的な一人暮らしなら前述の通り大型家具家電が数点+段ボール10〜20箱程度が目安です。

それを明らかに超えそうなら、ワンルームの範囲を超える荷物量かもしれません。​

単身パックに収まるかどうかを基準に判断する方法もあります。

単身パックに入らないほど荷物がある場合(大型家具家電が複数+段ボール10個超)は、トラック容量に余裕を持ったプランが必要です。

逆にそれ以下なら荷物少なめと判断できます​。

スマホアプリやウェブで容量をシミュレーション

最近ではスマホのARアプリを使って荷物のかさ(容積)を測ったり、大手引越し会社が提供するウェブ上の「見積りシミュレーション」で荷物量を事前に試算したりもできます​。

例えばARアプリで積み上げた荷物の幅・奥行き・高さを測れば立方体積を把握できますし、ウェブシミュレーションでは持っている家財道具を選択していくだけで必要なコンテナの数が算出されます​。

こうしたツールを活用すれば、「この軽トラ1台で足りるかな?それとも2往復必要かな?」といった不安もある程度解消できるでしょう。

ただしアプリ計測の場合、正確に測るには荷造り後でないと難しい面もあります​。

梱包前でも使えるウェブツールと併せて活用してみてください。

プロに相談する

荷物量に不安がある場合は引越し業者に事前見積もり時にしっかり相談しましょう。

単身引越しの場合、電話やオンライン見積もりだけでも十分なことが多いですが、心配なら訪問見積もりをお願いするのも手です。

​プロの目で見てもらえれば「これは軽トラでは厳しいですね」「2トンショートでギリギリです」などアドバイスをもらえます。

見積もり段階で荷物がトラックに収まるか確認し、必要に応じてワンサイズ大きいトラックに変更するなど調整しておくと安心です。

引っ越しの荷物が多すぎるときはどうすればいい?追加手配と分割配送

それでも当日になって「荷物が多すぎてトラックに全部載らない!」となった場合の対処法をいくつか紹介します。

状況に応じて、以下の方法を検討してみましょう。

引越し業者に追加対応を依頼する

作業員さんに事情を伝え、可能であれば当日追加のトラックや便を手配してもらえないか相談します。

引越し業者によっては当日すぐにトラックをもう1台用意するのは難しい場合もありますが、翌日以降の後日便(有料)で運んでもらえることもあります​。

ただし予定していたトラックに収まらない状況になると、空き車両の問題もあり最悪その日中に引越し作業が完了しない可能性も出てきます​。

追加料金も発生しますので、そうなる前の予防策が一番です。(※予防策については「引っ越しの荷物を減らすコツ」で後述します)

自分で別途運搬する

トラックからあふれてしまった荷物をご自身や家族・友人の車で運べるものは運び出す方法です。

特に近距離の引越しであれば、自家用車やレンタカーで荷物を何往復かに分けて運ぶことも現実的な対処法です。

大きな家具家電以外の段ボールやカバン類であれば、知人に手伝ってもらって乗用車で運搬すればその日のうちに新居へ持っていけます。

ただし人手が必要なのと、運転や搬入出の手間が増える点は覚悟しましょう。

宅配便・郵送で送る

大型家具以外で急がない荷物は、宅急便などの宅配サービスで新居に送ってしまう手もあります。

例えば本や衣類、雑用品などはダンボールにまとめて宅配便で発送すればトラックに積まなくて済みます。

事前に新居宛てに送っておけば引越し当日の荷物そのものを減らすことにもなります。

配送コストはかかりますが、引越しの追加料金より安く済むケースもあります。​

実際、段ボールがごく少数なら単身パックやミニ引越しプランより宅配便の方が安上がりになる場合もあると言われています。

一時的に荷物を預ける

引越し業者の荷物一時預かりサービスを利用し、積みきれなかった荷物を一旦預かってもらう方法もあります。

業者によっては一定期間保管後、新居へ改めて配達してくれます。

ただし預けている間は荷物を自由に出し入れできないデメリットがあります​。

そこでおすすめなのが民間のトランクルームやレンタル収納スペースです。

トランクルームなら好きなときに出し入れ可能で、契約期間も自由に決められる柔軟さがあります​。

荷物の一部をトランクルームに保管し、必要なものだけ新居に運ぶようにすれば引越し当日の積み込み量を減らすことができます。

関東エリア(特に都心部)ではトランクルームも多数ありますので、引越し前後の荷物保管に活用している単身者も多くいらっしゃいます。

引っ越しの荷物を減らすコツ

そもそも引越し当日の荷物そのものを減らしておけば、トラックに収まりきらない心配も少なくなります。

荷物を減らすコツをいくつか押さえておきましょう。​

不用品を事前に売却・処分する

新居に持って行く必要のないものは、引越し前に思い切って手放しましょう。

リサイクルショップに売ったり、フリマアプリで売却したりすれば荷物も減るうえお小遣いにもなります。

特に大型家具・家電で「引越しを機に買い替えたい」と思っているものは早めに下取りや処分の手配をするようにしましょう。

自治体の粗大ごみ回収に申し込んで処分すれば処分費用は安く済みますし​、時間がなければ不用品回収業者に依頼する方法もあります(ただし費用は自治体の回収よりも割高になります)。

荷物をカテゴリー分けして取捨選択

荷物をカテゴリー分けして取捨選択

引越し荷物をまとめながら、「新居ですぐ使うもの」「しばらく使わないもの」に分類してみましょう。

しばらく使わないものはこの機会に処分するか、あるいは実家やトランクルームに一時保管しておくのも手です。

例えばシーズンオフの衣類や趣味のコレクションなど、新居に急がなくてもいい物は無理に全部運ばず預けてしまえば、引越し当日の荷物量を大幅に減らせます。

新居のスペースを考慮して持って行く

今の荷物すべてが新居で必要になるとは限りません。

引越し先の間取りや収納スペースを確認し、「置く場所がないもの」は持って行かない決断も大切です。

たとえば今まで1Kに住んでいて新居がワンルームになる場合、本棚や衣装ケースが全部入らないかもしれません。

入らない家具はこの機会に処分・買い替えを検討しましょう。

荷物を厳選することで、新生活もスッキリと始められますし、結果的に引越し費用も節約できます。

まとめ

まとめ

単身の引越しでトラックに荷物が入りきらないと大変ですが、事前準備と段取りでほとんど防げるトラブルです。

今回解説したように、自分の荷物量を把握して適切なトラックを選び、早めに荷造りや不用品整理をしておけば、当日トラックに収まらない心配はぐっと減ります。

特に引越し繁忙期(3月~4月)の関東圏では業者の予約も取りづらく当日の融通も利きにくいので、なおさら計画的な対応が重要です​。

埼玉県をはじめ関東一円で一人暮らしの引越しを控えている方も、ぜひ少し余裕を持ったプランニングを心がけてください。

万一荷物が増えてしまっても落ち着いて対処できるよう、追加手段や予備の搬送手段を検討しておくと安心です。

チェックリスト

  • 荷物の量をリストアップ
  • 大型家具や家電のサイズを事前に確認
  • 適切なトラックサイズを業者に相談
  • 不要な荷物は早めに処分・売却
  • 荷物が多い場合の追加便・分割配送も視野に
  • トランクルームや宅配便の活用を検討
  • 引越し前に訪問見積もりで正確なプランを立てる

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