一軒家からマンションへの引っ越しでは、限られたスペースに合わせた荷物の整理が大きな課題となります。
特に一人暮らしの高齢者の方にとって、長年使ってきた家具や思い出の品々の取捨選択は、体力的にも時間的にも負担となることがあります。
そこで、出来るだけ計画的に準備を進めることで、スムーズに引っ越しができるようにすることが重要です。
本記事では、引っ越し前の物理的な準備における重要なポイントをご紹介いたします。
坂戸市の片付け・不用品買取
この記事を制作している株式会社サンクルは埼玉県坂戸市に本社がある片付け・不用品買取をおこなっている会社です。
不用品の片付けや買い取りはお気軽にご相談下さい。
引っ越しまでのスケジュール管理
引っ越し当日までの作業を効率的に進めるためには、具体的な工程表を作成することが重要です。
余裕を持った準備により、体調管理も含めた安全な作業が可能となります。
具体的なスケジュールの作成
引っ越しの3ヶ月前から、週単位で整理する場所を決めていくことが効果的です。
たとえば、使用頻度の低い物置やガレージから始めて、徐々に生活スペースの整理に移っていくことで、日常生活に支障をきたすことなく準備を進められる可能性があります。
また、各部屋の荷物を仕分ける時期や、不用品の処分時期なども具体的に設定しておくと、作業がスムーズに進みます。
必要な手続きと期日の確認
住所変更や各種契約の解約・変更には、一定の期間が必要となります。
電気、ガス、水道などのライフラインの手続きは、引っ越し日から逆算して必要な期日を確認し、カレンダーに記入しておくことをお勧めします。
また、医療機関や介護サービスの利用がある場合は、それらの変更手続きについても、早めに確認しておくと安心です。
物を処分・整理するための「仕分け」のポイント
マンション生活では収納スペースが限られるため、持ち込む荷物を効率的に整理することが重要です。
部屋ごとの収納量を確認しながら、計画的な仕分けを行います。
【仕分けのポイント1】家具のサイズ確認と配置計画
引越し先の間取り図を基に、家具の配置プランを作成することが大切です。
玄関や廊下、エレベーターのサイズを計測し、大型家具が搬入可能かどうかを確認します。
また、マンションの床の耐荷重にも注意が必要です。
引越し先に持ち込めるか特に確認しておくとよいものを以下にご紹介します。
大型家具
- タンス、食器棚、本棚など大きな収納家具
- 大型のソファやダイニングテーブル
- 使用頻度の低いベッドや机
※タンスの処分に関しましては『埼玉県にお住まいの方の「本の処分方法」』で詳しくご説明していますので、ご参照下さい。
大型家電
- 大型冷蔵庫や洗濯機(必要に応じてコンパクトなものに買い替え)
- 大型テレビ(必要に応じてサイズを小さくする)
※冷蔵庫の処分に関しましては『埼玉県にお住まいの方の「冷蔵庫の処分方法」』で詳しくご説明していますので、ご参照下さい。
季節物の家電や用品
- 大型の扇風機やこたつ
- 使用頻度の低い季節物の寝具や衣類
【仕分けのポイント2】仕分けの対象となるもの
部屋ごとに「必要なもの」「処分するもの」「検討が必要なもの」の3つに分類することをお勧めします。
仕分けた荷物には、内容物と置き場所を記したラベルを貼り、開封作業がスムーズに進むよう工夫します。
特に、タンスや押入れの奥にある荷物は、取り出すのに時間がかかるため、早めに着手することが望ましいでしょう。
その他、以下のようなものは「必要なもの」「処分するもの」「検討が必要なもの」に仕分けしておくとよいでしょう。
(※物の処分や整理のための仕分けに関しては『断捨離の始め方|物を整理するときの5つのポイント』で詳しくご説明していますので、ご参照下さい。)
使用していない食器/調理器具
- 大人数用の鍋/フライパン
- 来客用の食器セット
- 使用していない調理家電
余分な寝具/リネン類
- 使用していない毛布/タオルケット
- シーツ/枕カバー(過剰な枚数)
大量のストック品
- 食料品(賞味期限切れに注意)
- 洗剤/トイレットペーパー(適正量に減らす)
- 使用していない趣味用品/コレクション:
- 使用頻度の低い趣味の道具
- コレクション(整理・厳選する)
古い書類/書籍/雑誌
- 必要のない書類(適切に処分)
- 読まない書籍/雑誌
※本の処分に関しましては『埼玉県にお住まいの方の「本の処分方法」』で詳しくご説明していますので、ご参照下さい。
衣類/靴/バッグ
- サイズが合わないもの
- 着用していないもの
- 傷んでいるもの
※服の処分に関しましては『埼玉県にお住まいの方の「服の処分方法」』で詳しくご説明していますので、ご参照ください。
その他
- 庭いじり用品(マンションでは不要な場合)
- DIY工具(使用頻度が低い場合)
- 車(使用頻度が低い、またはマンションに駐車場がない場合)
- 階段昇降機など、一軒家に特化した設備
【仕分けのポイント3】捨てて後悔しないための注意点
引越しのタイミングでものを処分した後で「あれは捨てなければよかった」と、捨てたことを後悔される方も少なくありません。
特に多くの人が後悔するのは、古い家族写真やアルバムです。
デジタル時代に移行する中で、「どうせデジタル化すればいい」と考えがちですが、実物の写真には独特の温もりがあり、手に取るたびに思い出がよみがえります。
また、古いアルバムには亡くなった家族や幼少期の写真など、かけがえのない記録が残されています。
処分してしまうと取り戻せないため、処分する時には十分検討しましょう。
思い出の品の処分に関しましては『70歳以上の方が引越しの時に捨てて後悔したもの』で詳しくご説明していますので、ご参照ください。
不用品の処分と搬出作業
一軒家からマンションへの引っ越しでは、大量の不用品が出ることが予想されます。
地域のルールに従った適切な処分方法を選択することが重要です。
粗大ごみの処分手順
自治体によって粗大ごみの処分方法や受付時期が異なります。
また、一度に出せる量にも制限があることが多いため、計画的な処分が必要です。
特に大型家具や電化製品は、収集日や搬出方法の確認が重要となります。
状態の良いものは、リサイクルショップへの持ち込みや買取りを検討することも可能です。
段階的な荷物の搬出計画
大量の荷物を一度に処分すると、体力的な負担が大きくなります。
そのため、処分する荷物は種類ごとに分類し、複数回に分けて搬出することをお勧めします。
重い物を運ぶ際は、台車を使用したり、必要に応じて業者に依頼したりすることで、安全に作業を進めることができるでしょう。
まとめ
一軒家からマンションへの引っ越しにおける物理的な準備は、計画的な作業の積み重ねが重要となります。
特に、スケジュール管理、家財道具の整理、不用品の処分については、十分な時間的余裕を持って取り組むことが大切です。
また、必要に応じて引っ越し業者のサービスを活用することで、より安全で効率的な引っ越しが可能となるでしょう。
高齢の方にとって引っ越しは大きな負担となるため、家族や友人、専門家のサポートを受けながら、無理なく進めるのが良いと思います。
株式会社サンクル