亡くなられた後の「老人ホームからの退去」の業者の選び方

大切なご家族が老人ホームで最期の時を迎えた後、残されたご家族には荷物の整理や退去の手続きといった大変な作業が待っています。

特に当社の所在地である埼玉県を含めた関東地域では、多くの専門業者が老人ホーム退去のサポートサービスを提供しており、「どの業者に頼めば安心だろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、老人ホーム退去の流れ業者に依頼できること、そして業者選びのチェックポイント注意すべき点について分かりやすく解説したいと思います。

ご家族の不安に寄り添い、信頼できる業者を選ぶお手伝いができれば幸いです。

老人ホーム退去の流れと必要な手続き

老人ホーム退去の流れと必要な手続き

老人ホームを退去する際には、一般的に次のような流れで手続きや作業を進めます。

まずは全体の流れを把握し、計画を立てておきましょう。

退去日程の確認と計画

入居されていた施設から退去日(荷物を片付け終える期限)が指定される場合がほとんどです​。

多くの施設ではご逝去後おおよそ1週間程度で退去となるケースが一般的で、期日を過ぎると日割りで部屋代など追加料金が発生することもあります​。

まず施設のスタッフと相談し、退去期限を確認して計画を立てましょう。

ご家族や親族で連絡を取り合い、誰が何を担当するか話し合っておくとスムーズです​。

葬儀や役所の手続きで忙しい中ではありますが、早めに動くことで後々の負担を減らせます。

必要書類の手続き

施設との間で退去に関する書類手続きも発生します。

具体的には、入居時の契約解除の書類や、敷金・預かり金の清算手続きなどです。

老人ホームによっては退去時費用(原状回復費用など)の精算が必要な場合もあります。

事前に施設から説明を受けているはずですが、清掃費や修繕費の負担について改めて確認しておきましょう。

通常、経年劣化によるものは費用請求されませんが、施設ごとに基準が異なるため不明点は遠慮なく質問してください。

また、鍵の返却方法や退去立ち会いの有無など、施設側のルールも確認し、必要であれば当日にスタッフに立ち会ってもらえるよう段取りします。

遺品の整理・分類

お部屋にある故人の持ち物(遺品)を分類します。

限られた時間で効率よく片付けるため、優先順位をつけて進めましょう。

まず通帳や重要書類など相続に関わるものは真っ先に集めて確認します​。

相続手続きには期限がありますので、財産に関する書類(銀行通帳や証券類、不動産権利書、保険証券など)は見落とさないよう注意が必要です。

次に、写真や思い出の品といった形見分けしたい遺品と、それ以外の不要品とに分けます​。

貴重品や他の家族が後で形見として欲しがる可能性があるものは一旦保管し、リサイクルできるもの(衣類や家具でまだ使えるもの)や処分するものに分類してまとめておきます​。

燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミなど、自治体の区分に沿って仕分けておくと後の処分が楽になります。

この段階で「何を残し、何を処分するか」をご家族でしっかり相談しておくことも大切です。

不安な場合は業者に見積もりを依頼する前に大まかな仕分けを済ませておくと良いでしょう。

※遺品整理に関しましては『遺品整理とは』のページでも詳しくご説明していますので、ご参照下さい。

荷物の搬出(運び出し)

荷物の搬出(運び出し)

分類ができたら、実際に部屋から荷物を運び出します。

施設の職員は基本的に荷物の整理や搬出を手伝ってはいただけませんので、ご家族や親戚で対応する必要があります​。

ご高齢の入居者向け施設ではエレベーターや台車の貸し出しがある場合もありますから、事前に利用可能か確認しましょう。

他の入居者がいる施設内で作業する際は、騒音やほこりに配慮することも忘れないようにしてください。

ドアの開閉や物を動かす音など、できるだけ静かに行い、作業前にはスタッフに一声かけておくと安心です。

また、感染症対策として手指消毒やマスク着用なども心がけ、周囲への気遣いを持って作業しましょう。

荷物の量が多かったり重たい家具・家電がある場合は、無理をせず後述する専門業者の力を借りることも検討してください​。

特に遠方に住んでいて頻繁に通えないご家族は、搬出作業だけでも業者に任せることで負担を大きく減らせます。

当社でも遠方のご家族からのご依頼は多くあります。

不要品の処分

搬出した不要品は、適切に処分しなければなりません。

処分方法としては、大きく分けて「自治体のゴミ回収を利用する」「不用品回収・遺品整理の業者に依頼する」「自宅に持ち帰る」の選択肢があります​。

自治体のゴミ回収を利用する

自治体のサービスを利用すれば費用は安く済むという点が大きなメリットです。

しかし回収日が決まっている、自分で指定場所まで運搬する必要がある、扱えない品目や個数制限があるといったデメリットもあります。

不用品回収・遺品整理の業者に依頼する

一方で業者に依頼すれば即日対応も可能で一度に大量の不用品を片付けられます​。

ただし自治体より費用は高めになる傾向があります​。

時間に余裕がなく退去日が迫っている場合は、多少費用がかさんでも業者に任せた方が安心というケースもあります。

不用品回収業者の中には遺品の買い取りに対応しているところもあり、価値のある物は査定して処分費用から差し引いてくれることもあります。(当社も不用品の買取の査定をおこない、処分費用から差し引いております)

自宅に持ち帰る

退去日までに処分が間に合わない恐れがある時は、無理にすべて処分しようとせず一旦自宅に持ち帰ることも検討してください。

持ち帰った荷物は心の整理がついてからゆっくり処分しても構いません​。

大切なのは期限までに部屋を空にすることなので、方法を上手に組み合わせて対応しましょう。

室内の清掃

荷物をすべて運び出した後、可能であればお部屋の簡易清掃も行います。

掃除機やほうきで床のホコリを取り、雑巾で床・棚・手すりなどを拭き掃除しましょう​。

長年使っていたお部屋の場合、見えない所にほこりが溜まっていたりしますので、簡単でも掃除をしておくと次の入居者に気持ちよく引き渡せます。

特に敷金を預けていないタイプの老人ホームでは、退去時に清掃費が請求されることがあります。

日頃から清潔に使われていれば過度に心配する必要はありませんが、できる範囲で構いませんので最後にお部屋をきれいにしてから退去報告をすると良いでしょう。

業者によってはオプションでハウスクリーニングまで請け負ってくれる場合もありますが、費用との兼ね合いになりますのでご家族の手で簡単に済ませられる所は対応することをおすすめします。

以上が基本的な退去までの流れです。

特に「期限が限られている点」と、「施設側は荷物の処分に関与しない点」に注意が必要です​。

余裕を持った計画と役割分担で進め、難しい部分は無理をせず専門業者に頼ることも検討しましょう。

業者に依頼できること(荷物の搬出・遺品整理・清掃など)

業者に依頼できること

老人ホーム退去の作業でご家族の負担が大きいのは、やはり遺品の整理や大量の荷物の運搬・処分です。

こうした作業を代行してくれるのが「老人ホーム退去サポート」を行う専門業者です。

埼玉県を含む関東エリアには、不用品回収や遺品整理を専門とする業者が多数あり、施設からの退去支援の実績があるところも多くあります。

ここでは業者に具体的に依頼できることを整理してみましょう。

【業者に依頼する作業1】遺品の整理・仕分けサポート

遺品整理の専門業者では、故人の遺品をご家族に代わって又は一緒に仕分けをするお手伝いもしてくれます。

「形見分けの品」「貴重品や重要書類」「不要品」といったカテゴリーに分け、迷うものはご家族と相談しながら進めてくれます。

専門知識を持つスタッフが対応するため、法律に沿った適切な取り扱いや供養が必要な品への配慮も期待できます​。

ただし思い出の品や残すものの最終判断はご家族にしかできませんので、必要に応じてコミュニケーションを取りつつ進めてもらいましょう。

※遺品整理の仕分けに関しましては『「遺品整理で捨ててはいけないもの」を分かりやすく解説します』のページでも詳しくご説明していますので、ご参照下さい。

【業者に依頼する作業2】荷物の梱包・搬出(運び出し)

荷物の梱包・搬出(運び出し)

大きな家具や家電、大量の衣類や雑貨類の梱包・運び出しは重労働です。

業者に依頼すれば、スタッフがテキパキと荷物を運び出してトラックに積み込んでくれます​。

特にエレベーターのない建物の階段作業や、家具の解体が必要な場合でも、プロなら安心です。

ご家族は指示や確認をするだけで、力仕事はすべて任せることができます。

遠方に住んでいて現地に行けない場合でも、立ち会いなしで作業してくれる業者もあります​。(当社でも現地立ち合い無しでの作業をお受けしています)

事前に鍵を預けて作業後に報告を受けるといった対応も可能ですので、事情があれば依頼する業者に相談してみましょう。

【業者に依頼する作業3】不用品の処分・買取

【業者に依頼する作業3】不用品の処分・買取

業者の大きな役割の一つが不要品の処分手続きです。

家具や寝具、電化製品、日用品など、多岐にわたる不要品をまとめて引き取って適切に処分してくれます。

自治体では処分が難しい大型ゴミやリサイクル家電も、業者ならスムーズです。

中には遺品の供養(形見の品をお焚き上げするといった儀式)に対応してくれる業者もあり、処分しづらい品への気持ちにも寄り添ったサービスを提供しています。

また、先述のように再販可能な品を買い取ってくれる業者もあり、その場合は見積もり金額から買取分を差し引いてもらえるので費用面でも助かります。

処分に関して法律や条例を守ることはとても重要ですが、信頼できる業者であれば法令に沿った方法で廃棄してくれるので安心です。

自治体の許可が必要な廃棄物収集運搬も適切に行われるため、後から不法投棄でトラブルになる心配もありません。

【業者に依頼する作業4】室内の清掃・原状回復サポート

荷物の搬出後、「できれば掃除までお願いしたい…」という場合は、清掃サービスまで含めて依頼できる業者を選ぶとよいでしょう。

通常の遺品整理業者でも簡単な清掃は作業内で行ってくれることが多いですが、業者によっては専門のハウスクリーニングや消臭・除菌作業まで対応可能なところもあります。

ただし清掃内容によって料金が追加になりますので、必要最低限の清掃で問題ないか、ご家族で判断して決めましょう。

特にお亡くなりになった場所がお部屋だった場合(施設内で看取られた場合)などは、臭いのケアや特殊な清掃が必要になることもあります。

そのようなケースでは特殊清掃の資格や経験がある業者に依頼すると安心です。

以上のように、業者に依頼すれば荷物の整理から搬出、処分、清掃まで一括して任せることもできます。​

専門業者にお願いする最大のメリットは、ご家族の時間と労力の節約になることはもちろん、精神的な負担(心労)の軽減にもつながる点です​。

プロの手に委ねることで、「ちゃんと片付くかな…」という不安が和らぎ、ご家族は葬儀や役所手続き、心の整理により専念できます。

関東エリアには老人ホームでの片付け実績が豊富な業者も多いため、「施設内での作業に慣れていて他の入居者や施設への配慮も行き届いた業者」を選べば、安心して任せることができるでしょう。

業者選びのチェックポイント(見積もり・資格・口コミなど)

では、数ある業者の中から信頼できる業者を選ぶにはどのような点に注目すればよいでしょうか。

ここでは業者選びで失敗しないためのチェックポイントを紹介します。

見積もりの取り方から業者の資格、評判の調べ方まで、一つ一つ確認してみましょう。

【ポイント1】複数の業者から事前に見積もりをとる

業者選びでまず大切なのは、料金やサービス内容の比較です。

いきなり一社に決めてしまわず、できれば複数の業者に見積もりを依頼しましょう​。

最近ではインターネットで簡単に見積もり依頼ができますし、埼玉県内や関東エリア対応の業者であれば無料で現地見積もりに来てくれるところも多いです。

見積もりでは「どこまでの作業が含まれているか(仕分け・搬出・処分・清掃など)」「処分費用は別途か込みか」「買い取り可能な品があれば査定額」などを細かく確認しましょう。

口頭ではなく書面でもらうことも重要です。

複数社の見積もりを比べることで、相場感もつかめますし、極端に高すぎたり安すぎたりする業者を見分けることができます​。

なお、見積もり金額だけでなく担当者の説明が丁寧か、質問にしっかり答えてくれるかといった対応の印象もチェックポイントです。

親身に相談に乗ってくれる業者だと安心感が違います。

【ポイント2】資格や許可を持つ信頼性の高い業者か確認

業者の中には、遺品整理や不用品処分に関する資格・許認可を取得しているところがあります。

例えば不要品の中でリサイクルや買取を行う場合は「古物商許可」、ごみの収集運搬を行う場合は各自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」など、法律上必要な許可があります。

信頼できる業者なら自社でこれらの許可を取得しているか、あるいは提携先と連携して適法に処分を進めています。

ホームページやパンフレットに取得済みの資格・許可が明記されているか確認してみましょう。

資格や許可を全く持っていない業者でも違法というわけではありませんが、何も記載がない場合は念のため「不用品の処理はどのように行っていますか?」と質問し、明確に答えられるかを見極めるのがおすすめです。

【ポイント3】実績と口コミ評判をチェック

初めて依頼する業者の場合、本当に信頼できるのか不安ですよね。

その際は、その業者の実績や利用者の口コミを調べてみましょう。

まず実績については、「創業何年か」「これまで何件くらい対応したか」「老人ホームや介護施設での作業経験が豊富か」などがポイントです。

特に老人ホームでの遺品整理実績がある業者なら、施設特有のルールや注意点も理解しているため安心感があります。

「老人ホームや介護施設で○○件以上の作業実績あり」などと書かれていれば心強いですね。

また、地元(依頼予定のエリア)に密着した業者かどうかも見極めましょう。

埼玉県など依頼したい地域で長年営業している業者や、地域の高齢者施設と連携した実績がある業者は、土地勘や周辺事情に詳しく柔軟に対応してくれる傾向があります。

さらにインターネットで口コミやレビューも確認してみましょう。

検索エンジンで業者名を調べると利用者の感想が見つかることがあります。

評価が高い業者は安心材料になりますし、もし悪い評判が多い場合は避けた方が無難です。

口コミサイトを見る際は、極端に良すぎる評価ばかりの場合はサクラではないか注意し、内容が具体的で誠実なものが多いかを参考にしてください。

【ポイント4】迅速かつ丁寧に対応してくれるか

老人ホーム退去の場面では時間との勝負になることが少なくありません。

急いで退去しなければならない場合、問い合わせの時点から迅速に対応してくれる業者かどうかも重要です。

たとえば電話やメールで問い合わせた際に返答が早く、見積もりの日程調整もスムーズに進む業者は、実際の作業でも段取り良く動いてくれるでしょう。

また、見積もり時や相談時にこちらの気持ちに寄り添った丁寧な説明や提案をしてくれるかもチェックしましょう。

料金や作業内容について曖昧な説明しかしない業者や、「今すぐ契約しないと間に合わないですよ」と過度に急かしてくる業者は注意が必要です。

ご家族の不安な気持ちに理解を示しながら、「○日までに退去なら◯日の作業で間に合わせましょう」「ご事情を踏まえてこのようなプランもあります」といった柔軟な提案をしてくれる業者なら信頼できます。

万一、希望の日程に対応できない場合の代替案や、他社との比較検討を快く了承してくれるかもポイントです。

誠実な業者は無理な売り込みをせず、ご家族の立場に立って考えてくれるものです。

以上のポイントを総合的に判断して業者を選びましょう。

見積もり取得から契約まで時間がない中で大変かもしれませんが、焦って決めてしまわないことが大切です。

「料金・資格・評判・対応力」のバランスを見て、納得できる業者に依頼するようにしてください​。

注意すべきトラブルや事前に確認しておくこと

業者に依頼する際や、老人ホーム退去の手続きを進める中で、起こりがちなトラブル事前に確認すべきことについても押さえておきましょう。

大切な家族の退去をスムーズに完了するために、以下の点に注意してください。

契約内容と料金の確認

見積もり段階で提示された料金にどこまで含まれているかを明確にしておきましょう。

後から「○○はオプションで追加料金です」と言われるケースを防ぐため、処分費用や人件費、清掃費用の有無など細かく確認します。

特にエアコンや大型家具の取り外し費用、リサイクル家電のリサイクル料金など、別途費用が発生しがちな項目について業者に尋ねておくことが大切です。

見積書をもらった場合は口頭の説明と食い違いがないかチェックし、不明瞭な点は契約前に質問しましょう。

また、キャンセルポリシー(万一予定していた日に葬儀等で作業できなくなった場合の対応など)も併せて確認しておくと安心です。

施設側との調整事項

老人ホーム側にも事前に伝えておくべきことがあります。

まず退去日程や当日の作業時間帯はもちろん、業者が入ることを施設に連絡し許可を取っておきます。

施設によっては作業時間に制限があったり、エレベーターや駐車場の使用ルールが定められていることがあります。

他の入居者の安全確保のため、作業員が出入りする旨をスタッフと共有し、必要なら当日スタッフにフロアを案内してもらうなど協力を仰ぎましょう。

また、処分に関して施設独自のルール(例えば私物の持ち出しチェックや、ベッドなど備品扱いのものの確認)がないかも事前に聞いておくと良いです。

施設とのコミュニケーションを密にしておくことで、当日の作業がスムーズに進みトラブル防止につながります。

不法投棄などのトラブル防止策

不用品処分を業者に任せる場合、心配なのが不法投棄や不適切処理のリスクです。

万一業者が不法投棄を行った場合、荷物の持ち主であるご遺族に連絡が来てしまう恐れもあります。

そうした事態を避けるためにも、前述したように許可を持ち適正処分している業者か見極めることが重要です。

依頼前に「回収した不用品はどのように処分されますか?」と尋ね、明確な回答が得られない業者は避けましょう。

優良な業者であれば「提携している一般廃棄物処理業者と連携して処分します」「廃棄はせずにリサイクル業者に無料で引き渡しします」など具体的に説明してくれるはずです。

特に大量のゴミを処分する場合は、最後まで責任を持って対応してくれる業者を選びましょう。

不誠実な業者に注意

ご家族が動揺している状況に付け込んで、悪徳業者が高額請求をしたりずさんな作業をするケースも残念ながら存在します。

例えば「今日中に全部片付けますよ」と甘い言葉で契約を急がせ、その後になって法外な追加料金を請求するといった手口です。

時間的な焦りから業者選びが疎かになると、こうしたトラブルに巻き込まれやすくなります​。

契約前に少しでも不審な点があれば契約しない勇気も必要です。

営業担当者の説明が極端に少なかったり、「今すぐ契約しないと間に合わない」などと不安をあおる場合は要注意です。

また、契約書を交わさず口約束で進めようとする業者も避けましょう。

基本的に作業内容・料金を明記した契約書または同意書を取り交わすのが普通です。

信頼できる業者はご家族の気持ちに寄り添い、十分に納得いただいてから作業開始します。​

少しでも「おかしいな」「合わないな」と感じたら、他の業者も検討してみるようにしてください。

万一に備えた確認事項

当日までに業者との最終確認も行いましょう。

作業日時・集合時間、来るスタッフの人数、用意しておくもの(段ボール等が必要かどうか)など細かい点もすり合わせておきます。

貴重品や残すものには「これは残します」「これは処分してください」と明確に印を付けたり指示しておくと現場での行き違いが防げます。

作業中に万が一壊れては困る物(思い出の写真や壺など)がある場合は先に別室に避難させるか、スタッフに予め伝えて丁寧に扱ってもらいましょう。

また、作業中ご家族はずっと立ち会っている必要はありませんが、大事な場面(仕分けの最終確認や部屋の引き渡し前チェックなど)では声をかけてもらうようお願いしておくと安心です。

最後に、支払い方法やタイミング(作業後現金支払いなのか、後日振込なのか)も確認し、見積書や契約書と相違ないことを確認してからお支払いください。

以上の点に注意し事前準備をしておけば、業者とのトラブルはかなり防げるはずです。

特に時間に追われる状況だからこそ慎重に確認することが大切です。

「急がば回れ」の気持ちで、落ち着いて一つ一つ確認しながら進めましょう。

まとめ

まとめ

老人ホーム退去の手続きや片付けは、精神的にも肉体的にもハードなものです。

しかし、信頼できる業者のサポートを得ることで負担を大きく減らし、ご家族は故人とのお別れに専念することができます​。

埼玉県をはじめ関東エリアには、遺品整理や退去支援のプロが多数いますので、本記事のチェックポイントを参考にぜひ納得のいく業者を選んでください。

ご家族の不安に寄り添いながら進めてくれる業者と二人三脚で対応すれば、きっと退去作業はスムーズに完了するでしょう。

少しでも本記事の内容がお役に立てれば幸いです。

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