「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」の広さ

「今は介護までは必要ないけれど、これから少し心配」という思いからサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)への入居をご検討されている方もいらっしゃると思います。

住まい選びで、部屋の広さについて悩まれている方は少なくありません。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、自立した生活を送りながらも必要な支援を受けられる住まいとして注目を集めていますが、その広さは入居者の生活の質に大きく影響します。

本記事では、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の広さに関する基準や選び方のポイントについてご説明したいと思います。

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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の面積基準

サービス付き高齢者向け住宅には、法令で定められた面積基準があり、入居者の快適な暮らしを確保するための最低限の要件となっています。

法令で定められた最低面積

サービス付き高齢者向け住宅の居室は、原則として25㎡(約16畳)以上の広さが必要とされています。

25㎡以上というのは、一人暮らしの高齢者が基本的な生活動作を行うために必要な空間を確保するための基準です。(※共同利用部分に指定された設備のある場合に18㎡以上となるケースは後ほどご説明します)

例えば、25㎡の広さがあれば、ベッド、収納、簡単なリビングスペースをすべて収めることができ、必要最低限の生活環境を整えることが可能です。

一方で、共用スペースが充実している場合は、個室の広さを抑えつつも、食事やリラックスのためのスペースを共用部分で確保することができます。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の共同利用部分

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の共同利用部分

共同利用部分とは、サービス付き高齢者向け住宅の共用部分(入居者の居室等以外の部分)のうち、食堂・台所・談話室など、専ら入居者が共同で利用する部分です。

サービス付き高齢者向け住宅の各居室は、原則として「台所」「水洗便所」「収納」「洗面」「浴室」の5つの設備を備えていなければなりません。

ただし、このうち「収納」「台所」「浴室」の3つの設備は、各居室に設置せず、共同利用部分に設置することも可能です。

「収納」「台所」「浴室」の3つの設備が共同利用部分に設置されている場合は、居室の広さは18㎡(約11.5畳)以上であれば基準を満たすとされています。

共同利用部分は、入居者が共同で利用する部分で、原則として入居者が必要な時間に自由に利用できます。

個室の広さに加えて、共用スペースの充実度も重要な要素です。

食堂や談話室、廊下などの共同利用部分は、入居者同士のコミュニケーションの場として、また日常生活の一部として活用されます。

特に、車椅子での移動を考慮すると、十分な廊下幅や転回スペースの確保が必要不可欠となりますので、入居前に確認するようにしましょう。

快適な生活のための理想的な広さ

法定基準は最低限の要件であり、より快適な暮らしのためには、さらなるゆとりが望ましいとされています。

一人暮らしに適した広さの目安

例えば、30㎡程度の広さがあれば、寝室とリビングスペースを緩やかに分けることができ、プライベートな空間とリラックスするスペースを確保できます。

これにより、より快適な暮らしが実現します。

家具の配置にも余裕が生まれ、車椅子での生活にも対応しやすくなります。

また、収納スペースも十分に確保でき、大切な思い出の品々も整理して保管することができます。

さらに、30㎡程度の広さがあれば、趣味の道具を置くスペースや、小さなテーブルを設置して友人や家族を迎えることも可能です。

これにより、生活の質を高め、社会的なつながりを維持することができます。

夫婦での入居を考える場合

夫婦での入居を検討する場合は、40㎡以上のゆとりある空間が推奨されます。

二人分の衣類や日用品の収納、それぞれのプライバシーを確保できる空間配置など、より広いスペースがあることで、快適な二人暮らしが可能となります。

また、40㎡以上の広さがあれば、二人がそれぞれの活動を楽しむためのスペースを確保することができます。

例えば、一方がテレビを見ている間に、もう一方が読書や手芸などの趣味に取り組むといったことも可能になります。

また、運動器具を置いて軽い運動をすることや、デスクを設置して作業を行うこともでき、各自の生活スタイルに合わせた活動がしやすくなります。

こうした空間の余裕が、お互いのストレスを減らし、長く快適な生活を送るための重要な要素となります。

部屋の広さを検討する際の重要ポイント

入居を検討する際は、単純な面積だけでなく、様々な観点から検討することが大切です。

生活スタイルに合わせた選択

入居者の生活スタイルや身体状況によって、必要な広さは大きく異なります。

趣味の継続や来客の機会が多い方は、それらの活動に対応できる広さが必要です。

また、将来的な介護の必要性を考慮し、介護ベッドの設置スペースなども考慮に入れた選択が望ましいでしょう。

高齢者の中には、ガーデニングや手芸などの趣味を持つ方も多く、そうした活動を続けるためには、広さだけでなく適した配置も必要です。

例えば、ガーデニングのためには窓際に植物を置けるスペースを確保したり、手芸をするためには十分な明るさの作業台を設置することが効果的です。

収納スペースの位置や、作業を行うための十分なスペースがあるかどうかも重要な検討ポイントです。

間取りと使い勝手の関係

同じ面積でも、間取りの工夫によって使い勝手は大きく変わってきます。

玄関からの動線、水回りの配置、窓の位置など、実際の生活を想定した確認が重要です。

特に、家具の配置やベッドの向きなども考慮に入れ、具体的な生活イメージを描きながら検討することをお勧めします。

さらに、動線の良い間取りは日々のストレスを軽減し、より安全な生活環境を提供します。

たとえば、寝室からトイレまでの動線が短く、段差がない設計であれば、夜間のトイレ使用時の転倒リスクを減らすことができます。

まとめ

まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の広さ選びは、ご自身の生活スタイルや将来的なニーズを考慮して決定することが大切です。

例えば、趣味を続けたい方には、その活動に適したスペースが必要ですし、介護が必要になる可能性がある場合には、介護ベッドを設置できる広さを考慮する必要があります。

また、訪問者を迎えることが多い方にとっては、来客を快適に迎えられるリビングスペースの広さも重要です。

単に広ければよいというわけではなく、共用スペースの充実度や間取りの工夫など、総合的な視点での検討が必要です。

入居前には実際に見学し、生活動線や使い勝手を確認することで、より快適な住まい選びが可能となります。

また、家族や専門家と相談しながら、自分の生活スタイルや健康状態に合った住まいを見つけることが、長く快適に暮らすための鍵となります。

住宅選びにおいては、実際の広さや設備だけでなく、住まい全体の雰囲気やスタッフの対応も重要な要素ですので、総合的な視点から検討しましょう。

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