「介護施設への引っ越し」を分かりやすく説明します

さまざまな理由で介護施設に入居しなければいけなくなるというケースがあると思います。

介護施設への入居は、ご本人にとっても、ご家族にとっても大きな決断です。

慣れ親しんだ住まいを離れる不安、新しい環境への期待、そして、手続きや準備など、考えなければならないことが山積みで、どこから手をつければいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

本記事では、介護施設への引っ越しをスムーズに進めるためのポイントを分かりやすくご説明したいと思います。

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介護施設への引越しの準備

介護施設への引っ越しの準備は大きくわけて「持ち込むもの整理」「不用品の処分」「事務手続き」の3つがあります。

具体的にどのようなことをするのかをご説明します。

【引っ越しの準備1】持ち込むものを整理する

持ち込むものを整理する

介護施設によって持ち込めるものと持ち込めないものが決まっている場合がありますので、まずは入居予定の介護施設に持ち込めるものを確認しましょう。

介護施設へ持ち込めるものを確認した後は、「持ち込むもの」と「持ち込まないもの」の整理をします。

持ち込むものについて、家族やケアマネージャーとも相談し、意見を参考にしましょう。

特に、貴重品や医薬品については、家族と保管方法などを話し合っておくことが大切です。

介護施設へ持ち込むものの整理に関しては『介護施設への引っ越し前にしておきたい「5つの準備」』で詳しくご説明していますので、ご参照ください。

【引っ越しの準備2】不用品を処分する

不用品を処分する

介護施設に入居する際は、介護施設に持ち込めないものがたくさんあります。

今まで使っていた以下のようなものが不用品になる可能性があります。

処分が必要なものは、粗大ごみで出したり、業者に処分を依頼したりして、早めに手配をするようにしましょう。

家具・家電

  • ベッド: 多くの施設でベッドが用意されています。
  • 大型家具: タンス、食器棚、ソファなどは、居室の広さによっては置けない場合があります。
  • 家電: テレビ、冷蔵庫、洗濯機などは、施設に備え付けられている場合が多いです。
  • 暖房器具: エアコン以外の暖房器具は、火災予防の観点から持ち込みが禁止されている施設もあります。

日用品

  • 布団: ベッドが用意されている場合は不要です。
  • 調理器具: 施設で食事が提供されるため、基本的に不要です。
  • 食器: 施設で食器が用意されている場合が多いです。
  • 掃除用具: 清掃は施設が行うため、不要です。
  • 洗濯用品: 洗濯は施設が行う場合が多いです。
  • ゴミ箱: 施設でゴミ箱が用意されている場合が多いです。

衣類

  • 大量の衣類: 収納スペースに限りがあるため、必要最低限の衣類に絞りましょう。
  • フォーマルな服装: 外出の機会が減るため、普段着を中心とした衣類を選びましょう。
  • 着脱しにくい衣類: 介護を受けやすいよう、着脱しやすい衣類を選びましょう。
  • 高価な衣類: 紛失や汚損のリスクを考慮し、高価な衣類は避けましょう。

その他

  • 趣味用品: 大きなスペースが必要な趣味用品は、持ち込みが難しい場合があります。
  • : 車は、施設に駐車場がない場合や、運転ができなくなった場合は不要になります。

【引っ越しの準備3】事務手続きをおこなう

介護施設への急な引越しには、事務的な手続きが多数存在します。

必要な手続きはそれぞれ異なりますが、以下に一般的に必要な手続きをご紹介します。

  • 入居手続き: 施設との契約手続きや、入居に必要な書類などを準備しましょう。
  • 住所変更: 住民票や年金、保険などの住所変更手続きを行いましょう。
  • 公共料金: 電気、ガス、水道などの公共料金の解約手続きを行いましょう。
  • 郵便物: 郵便物の転送手続きを行いましょう。
  • 電話: 電話の移転または解約手続きを行いましょう。

介護施設への引越し業者の選び方

介護施設への引越し業者の選び方

介護施設へ引っ越す場合は、引越し業者に依頼される方が多いと思います。

引越し業者を選ぶ際のポイントと流れをご紹介します。

引越し業者へ伝えるポイント

引越し業者はプロなので、あえて伝えなくても大丈夫と思われるかもしれませんが、以下の点は念のため伝えておくことをおすすめします。

時間厳守

施設には、他の入居者もいるため、決められた時間内に作業を完了することが重要です。

作業は必ず時間厳守で完了するように伝えましょう。

近隣への配慮

自宅と介護施設周辺の両方の住民に迷惑をかけないよう、騒音や駐車などに配慮するように伝えましょう。

感染症対策

介護施設ではマスク着用が必須となっている施設もあります。

マスク着用や手指消毒など、感染症対策を徹底するように伝えておきましょう。

介護施設への引越し作業の流れ

引越し業者はたくさんありますので、それぞれのやり方で作業を進めていきますが、一般的な流れを以下にご紹介します。

作業開始前の確認

  • 挨拶と本人への配慮: 作業前にスタッフがご本人とご家族に挨拶し、作業内容やスケジュールを確認します。
  • 養生: 家具や壁などを傷つけないよう、丁寧に養生を行います。特に介護施設では、共用部分への配慮も必要です。
  • 搬出経路の確認: 狭い廊下やエレベーターなど、搬出経路を事前に確認し、安全に作業できるよう準備します。

荷物の搬出

  • 梱包品の確認: 荷物の種類や数量、搬送先などを確認し、丁寧に搬出します。壊れやすいものや貴重品は、特に注意して扱います。
  • 大型家具の搬出: ベッドやタンスなどの大型家具は、分解して搬出する場合があります。
  • 搬出時の配慮: 騒音や振動に配慮し、できるだけ静かに作業を行います。

荷物の搬送

  • 安全運転: 交通ルールを守り、安全運転で施設まで荷物を搬送します。
  • 積み替え作業: トラックから施設の居室まで、荷物を丁寧に積み替えます。

荷物の搬入

  • 搬入経路の確認: 施設内の搬入経路を確認し、安全に作業できるよう準備します。
  • 居室への搬入: 家具や荷物を、事前に決めておいた場所に配置します。
  • 開梱・設置: 希望があれば、荷物の開梱や家具の設置も行います。
  • 廃材の処理: 梱包材などの廃材は、責任を持って回収・処理します。

作業完了

  • 最終確認: 家族と一緒に、搬入された荷物や家具に破損がないか、全て揃っているかを確認します。
  • 挨拶: 作業完了後、スタッフがご本人とご家族に挨拶し、引っ越し作業に関するアンケートなどを依頼する場合があります。

まとめ

まとめ

本記事では、介護施設への引っ越しをスムーズに進めるためのポイントを説明させていただきました。

生活していた場所を離れるという精神的に辛い中で、思い入れのあるものを処分したり、引越し業者を選んだりするのは、ご本人にとってもご家族にとっても大きな負担だと思います。

その上、引越しの途中に思いもよらぬトラブルがおこると、さらに精神的にも身体的にも負担を感じると思います。

そういった突然のトラブルを出来るだけ減らすためにも、「やるべきこと」と「やらなくてもよいこと」を整理して、出来るだけスムーズに引越しが出来るように準備を進めていきましょう。

株式会社サンクル